＜あらすじ＞
結婚式を間近に控えたフィラデルフィアの令嬢トレイシー(キャサリン･ヘプバーン)は、プライドが高く傲慢なわがまま娘で、離婚した過去もある。彼女の再婚を知った元夫デクスター(ケーリー･グラント)は、いまだ残る彼女への未練から結婚の妨害工作を練り始める。そして、上流階級のスキャンダルを狙う雑誌記者マコーリー(ジェームズ･スチュアート)とカメラマンのリズ(ルース･ハッセイ)をトレイシーの家に送り込み、一家を巻き込む大波乱を起こそうとするのだが……。アカデミー賞に4度輝くキャサリン･ヘプバーンのコメディエンヌぶりと、のちにヒッチコック作品の2大名物スターとなるケーリー･グラントとジェームズ･スチュアート(本作で1940年度アカデミー主演男優賞受賞)の対照的な個性の組み合わせが、絶妙な面白さを生み出している。後にミュージカル版『上流階級』としてリメイクもされているコメディの傑作。^.^