＜商品の情報＞
泣きながら、愛し合いながら、誰もが必死に生きた。あの時、1945年夏、僕の青春時代は確かにそこにあった。「TOMMOROW 明日」「父と暮せば」の黒木和雄監督の実体験を基に、描かれた作品。

2003年12月6日劇場公開(パンドラ配給)
岩波ホール 公開作品

＜あらすじ＞
ないごて おいの方が 生き残ってしもたとな! 1945年夏。南九州の霧島地方では、敵機グラマンが田園を横切り悠々と飛んでいく。15歳の日高康夫は、動員先の工場で空襲に遭い、親友を見殺しにしたという罪の意識から、毎日をうつうつと過ごしていた。厳格な祖父・重徳は、そんな康夫を非国民とののしるが、大人たちの間にも混乱の空気は広がりつつあった。康夫の叔母の美也子は、特攻隊の愛人と最後の逢瀬を交わし、農婦のイネは、村の駐屯兵と死に物狂いの関係をもつ。そんなある日、康夫は思い切って、死んだ友の妹・波に会いに行く。一度は追い返された康夫だが、再び許しを乞いに訪れた時、波からある命題をつきつけられる・・・。