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後にNine Inch Nailsの大暴れステージギタリストとして名を馳せるアーロン・ノースが過去に在籍していたLA出身のThe Icarus Lineの1stアルバム。
インディーズ時代のバンドメンバーの交通事故をきっかけに全員揃いの衣装と化粧になったという見た目の異様さは勿論だが、M-(1)の"Love Is Happiness"のスタートボタンを押してすぐに始まる絶叫と歌詞のキレっぷりに、このバンドの全ての醍醐味が詰まっていると言っても過言ではない。また、後半になるに従いどんどんダウナーになっていく曲群だが、パンク、ハードコアのスタンスを主軸としながらも、当時の同じシーンの他バンドと圧倒的に異なるのが面白いところだ。バンド解散後のヴォーカリストのジョー・カーダモンのサイケデリック音楽への傾倒から見て、この頃から彼が影響を与えていたのであろうことは容易に想像がつく。当時所属していたLAのレーベルBuddyheadの悪行(The Strokesのツアーバスに落書きetc)の数々とともに、音楽史に刻まれてほしい隠れた名盤である。