米国はカリフォルニア州サンフランシスコにて結成されたハード・ロック・バンドによるオリジナル・メンバーでの再結成から2枚目となるゼロ・コーポレーションから発表された8枚目スタジオ・アルバムです。メンバーは前作と同様、ジャック・ブレイズ(Vo,B)、ブラッド・ギルス(G)、ジェフ・ワトソン(G)、アラン ”フィッツ” ジェラルド(Key)、ケリー・ケイギー(Dr,Vo)の5人で、ジャック&ケリーとノエル・ゴールデンがプロデュースを担当しました。アルバム・タイトルが7枚目のスタジオ・アルバムであることを表しているのだとすれば、バンド解散後にギルスとケリーがゲイリー・ムーンを擁する形で発表された6枚目スタジオ・アルバム「FEEDING OFF THE MOJO」はカウントされないこととなりますが無理もないでしょう。NIGHT RANGERらしさ溢れるドライブ感に満ちた1.SIGN OF THE TIMESと爽快な疾走感を伴う13.REVELATIONが突出しており、ファンキーな2.PANIC IN JANE、ストリングス・アレンジが見事な4.DON'T ASK ME WHY、カントリー風の7.SOUL SURVIVOR、ヘヴィなギター・リフの8.SEA OF LOVE、軽快なコーラス・ワークの10.PEACE SIGNも良曲ですが、キーボードの音が殆ど聞こえないことが気になります。 13.LET HIM RUNは2nd「MIDNIGHT MADNESS」に収録されていたバラードのリメイク。バック・ヴォーカルでGREAT WHITEのジャック・ラッセルとDAMN YANKEESでの盟友であったSTYXのトミー・ショウが参加。その後、ゼロ・コーポレーションの事業撤退によりバンドは再び活動を沈静化させてしまいます。