1988年に発表した5th「MAN IN MOTION」に伴うツアー終了後、惜しまれつつも解散した米国はカリフォルニア州サンフランシスコにて結成されたハード・ロック・バンドがジャック・ブレイズ(Vo,B)、ブラッド・ギルス(G)、ジェフ・ワトソン(G)、アラン ”フィッツ” ジェラルド(Key)、ケリー・ケイギー(Dr,Vo)という5人のオリジナル・メンバーで再結成し、5thから約9年の時を経て日本のゼロ・コーポレーションから発表された7枚目スタジオ・アルバムです。プロデューサーには4th、5thを手掛けたロン・ネヴィソンを起用しております。ロン持ち前のゴージャスなサウンド作りが鳴りを潜めている点やアルバム・ジャケットのチープさには物足りなさを禁じ得ませんが、中華風イントロに導かれるドライブ感に満ちた1.NEW YORK TIME、終盤の追いかけコーラスが格好良い3.NEVERLAND、スリリングな演奏の6.I DON'T CALL THIS LOVEといったNIGHT RANGERらしい疾走曲やコーラス・ハーモニーが美しい2.AS ALWAYS I REMAIN、感動的なメロディの5.SOMEDAY I WILL、アコースティックを基調とした10.FOREVER ALL OVER AGAINといった趣きの異なるバラード、キャッチーな4.SLAP LIKE BEING BORN等、楽曲の完成度はファンの期待を裏切りません。11.(YOU CAN STILL) ROCK IN AMERICA ’97はバンド屈指の名曲のリメイク。