L.A.のギター・ヒーローの一人であるジョージ・リンチがDOKKEN解散後に新たに結成したニュー・バンドによるエレクトラ・レコードから発表されたデビュー・アルバムで、全米46位を記録しました。他のメンバーはDOKKENの盟友ミック・ブラウン(Dr)、元FERRARIのオニ・ローガン(Vo)、アンソニー・エスポジート(B)。オジー・オズボーンやLOUDNESS等を手掛けたマックス・ノーマンのプロデュースによるサウンドは各パートの輪郭が浮き彫りとなっていてとても良いです。当時、オニの実力や楽曲の水準についてかなり酷評されていたと記憶していますが、好きなんですよねえ、このアルバム。いかにもメタルなアルバム・ジャケも含めて。ブルージーでミディアム・テンポな楽曲の数々はDOKKENとは明らか異なりますが、風変わりなリフの1.WICKED SENSATION、キャッチーな2.RIVER OF LOVE、呪術的なムード漂う6.SHE'S EVIL BUT SHE'S MINE、サビのメロディが秀逸な9.NO BED OF ROSES、ギター・ソロがDOKKENの名インストMR.SCARYを彷彿させる12.STREET FIGHTING MANが特に好きです。オニによるブルース・ハープもいい味を出してますよ。