【私的年間BEST ALBUM:第3位】 バンドを脱退したオジー・オズボーンの後任に元RAINBOWのロニー・ジェイムズ・ディオを迎えて英国ヴァーティゴ・レコードから発表された伝説的英国ヘヴィ・メタル・バンドによる9枚目スタジオ・アルバムです。メンバーはロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)、トニー・アイオミ(G)、ギーザー・バトラー(B)、ビル・ワード(Dr)の4人に加え、元QUARTZのジェフ・ニコルズ(Key)が参加。DEEP PURPLEやRAINBOW、WHITESNAKE等を手掛けたマーティン・バーチがプロデュースを手掛け、全英9位、全米28位のヒットを記録、100万枚以上を売り上げました。「SMOKING ANGELS」と呼ばれる不道徳なアルバム・ジャケットはBLUE OYSTER CULTの「AGENT OF FORTUNE」を手掛けたリン・カーリーによるものです。BLACK SABBATHとRAINBOWの混血児のような作品で、メロディを歌いこなすことのできるロニーが加わったことで作曲の幅が広がり、よりドラマティックでメロディアスな様式美サウンドが展開されております。ドライヴ感に満ちた1.NEON KNIGHTS(邦題は「ネオンの騎士」)、叙情性も備わったドラマティックな2.CHILDREN OF THE SEA、ライヴではギターのパワー・コードに合わせてオーディエンスがシンガロングするのが定番の4.HEAVEN AND HELL、ロニーがRAINBOW時代から温めていた必殺の正統派ヘヴィ・メタル・ソング6.DIE YOUNGが極めて素晴らしいです。ベース・サウンドがグルーヴィーな3.LADY EVIL、明るくキャッチーな5.WISHING WELLや7.WALK AWAY、アイオミが入魂のギター・ソロを聴かせる8.LONELY IS THE WORDも捨て難し。まごう事なきHR／HM史に残る名盤です。本作に伴うツアー途中でアルコール依存性等の問題を抱えていたワードがバンドを脱退してしまいます。