彼女にとって90年代初の作品であった前作「EROTICA」における過激なセクシー路線が巷では大不評で、起死回生とばかりに’94年にマーベリック・レコードとサイアー・レコードから発表した6枚目スタジオ・アルバムです。マドンナ自身とTLC等を手掛けたダラス・オースティン、SOUL Ⅱ SOULのネリー・フーパー、マライア・キャリー等を手掛けたデイヴ・ホール、やはりTLC等を手掛けたベイビーフェイスといった当時のヒット・メイカーがプロデュースを担当、全米3位を記録し、全世界で800万枚を売り上げたほか、グラミー賞の最優秀ポップ・アルバム賞にもノミネートされました。当時、米国で大流行していたR&Bの要素を大胆に取り入れた作品であり、女性コーラスがキャッチーな1.SURVIVALやイントロのアコースティック・ギターと淡々とした歌唱が印象的な全米3位を記録の2.SECRETは極上のR&Bナンバーに仕上がっております。ファンキーな3.I'D RATHER BE YOUR LOVER、キャッチーでダンサンブルな4.DON'T STOP、HIP HOP風の6.HUMAN NATURE、アコースティック・ギターとストリングスに導かれる8.LOVE TRIED TO WELCOME ME、ビョークが作曲に関わったエレクトロニカルな10.BEDTIME STORYも良いです。橋幸夫&吉永小百合の「いつでも夢を」の様なメロディの全米1位を記録したオリエンタルなポップ・バラード11.TAKE A BOWは名曲。「売れ線」、「安全パイ」との声もありますが、良質の楽曲が詰まった好盤であります。