エイドリアン・ヴァンデンバーグ(G)率いるオランダ出身のハード・ロック・バンドによるアトコ・レコードから発表されたセカンド・アルバム(邦題は「誘惑の炎」)です。前作に引き続きLED ZEPPELINのジミー・ペイジが所有するソル・スタジオにてスチュアート・エップスとエイドリアン自身のプロデュースによりレコーディングが行われました。アルバムのアートワークはエイドリアン自身によるものです。メンバーはエイドリアンのほか、パート・ヒーリング(Vo)、ディック・ケンパー(B)、ジョス・ズーマー(Dr)の4人。本作でもエイドリアンがトリッキーでメロディアスなギターを奏でており、個人的には前作「VANDENBERG」以上に充実した内容の名盤であると思うのですが、チャートは全米169位と順位を大きく落としてしまいました。ギター・ソロのメロディが素晴らしいポップでキャッチーな1.FRIDAY NIGHT、コーラスがゴージャスな2.WELCOME TO THE CLUB、爽やかなドライビング・ナンバーの3.TIME WILL TELLも良いのですが、美しくメランコリックなバラード4.DIFEERENT WORLDS、イントロのギターの三連符が素晴らしいメロディアス・ナンバー5.THIS IS WAR、アコースティック・ギターによるクラシカルなイントロに導かれる哀愁を帯びた疾走曲7.WAITING FOR THE NIGHTといったヨーロピアンな楽曲は特に素晴らしいです。