史上最も成功したソロ・アーティストにして「ポップスの女王」と呼称される米国の女性シンガーによる’90年にサイアー・レコードから発表された自身も出演した映画「ディック・トレイシー」のサウンド・トラック・アルバムです。プロデュースはマドンナ自身とパトリック・レナード、ビル・ボトレル、シェップ・ベティボーンが担当し、全米2位を記録、全世界で700万枚を売り上げました。全12曲中6曲の作曲にマドンナが関わっており、ハードボイルドな1.HE'S A MAN、ジャズ&スウィングを導入した全米10位を記録の3.HANKY PANKEY、人気キャラクター「ベティ・ブープ」を彷彿とさせる歌唱を聴かせる5.CRY BABY、ミュージカルの手法を取り入れた7.BACK IN BUSINESS等は人気アメリカン・コミックを実写化した映画の雰囲気に合わせたかの様なサウンドはブロードウェイ・ミュージカルを彷彿とさせます。そのブロードウェイ・ミュージカルや映画音楽ではお馴染みのスティーヴ・ソンダイムも3曲を提供しており、ジャズ・バラードの2.SOONER OR LATERはアカデミー賞最優秀主題歌賞を受賞しています。唯一従来の作風であるハウス・ミュージックの12.VOGUEは全米1位を記録した個人的にもマドンナ史上屈指の名曲であります。